そんなこんなでリザードンチェリム最終回です。

リザードンチェリム構築例を提示させていただきます。




■はじめに
リザードンチェリムには素晴らしく相性がいい2体のポケモンがいます。ランドロスとカプブルルです。

これらはリザードンとチェリム双方にシナジーを形成し、非常に高い精度で補完ができています。が、残念ながら この2体自身はアンチシナジーという矛盾があります。

ゆえに同時採用はできず、単純に詰め込んだ構築は成立しません。


採用できるのはどちらか片方のみ


すなわちリザードンチェリム構築はブルル型とランド型に大別されるのです。



リザードンチェリムと相性がいいポケモンは他にもたくさんいますが、アンチシナジーとなる組み合わせは、この2体だけです。私は過去に晴れパに水ポケを入れた構築を成立させていました。



(とはいうものの同居構築で回してみた結果、あんまり阻害してなかったんで ありっちゃありなんですよね。ただ氷の一貫が凄まじいので好ましいとは思えないですけど。)


■ブルル型とは
今作新登場のカプブルルを主軸に据えた構築です。

炎技が通らない相手をケアしやすく、受け出しを許さない火力を味方に付与できる攻守ともに優れた構築です。

ブルルを手に入れたことによりチェリム構築は、従来の構築とは違う 新しい方向性へ進むことができました。




■パーティー紹介
リザードン@メガストーン 猛火 ひかえめHB
ねっぷう ソーラービーム 追い風 守る


チェリム@食べ残し フラワーギフト 図太いHB
てだすけ エナジーボール 日本晴れ 守る


カプ・ブルル@命の珠 グラスフィールド いじっぱりAS
ウッドハンマー 岩雪崩 ばかぢから まもる


クレセリア@エスパーZ ふゆう のんきHB
サイコキネシス 凍える風 月の光 トリックルーム


ヒードラン@シュカの実 もらい火 ひかえめCS
熱風 大地の力 火炎放射 守る


マニューラ@タスキ プレッシャー ようきAS
つららおとし けたぐり つぶて ねこだまし




いつもの5体にマニューラが加わりました。

まずはマニューラの説明からしましょうか。



前回羅列した「初手にコケコ ボルトロス ランドロス ガブ ゲッコウガ ボーマンダ プテラなどリザより速いやつを2体、もしくはガルーラ プラス 上記のどれか みたいな初手に全く対応できません」への回答は このマニューラとフェローチェとスカーフゲッコウガの3体しか存在しません。

フェローチェは冷ビ きあいだま どくづき 守る@格闘Zと なり、Z消費するのがいただけないです。

余っているタスキを自然に消費しながらHP1でも仕事するマニュはまさにうってつけと言えるでしょう。

またマニューラは その特性からランドロスやテテフなどのスカーフ判定を自動的に行え、今作からエルフーンのアンコールを無視してねこだましできるようになりました。

悪技がないですが、クレセやガルドはたいていZ持ちで叩けないことや、そもそも空きがありません。

つらら つぶて ねこは存在理由で、けたぐりは貴重なドラン打点です。


草2体の相性補完を確保する意味でもヒードランが必要。

クレセにエスパーZを渡すことで課題であった火力を確保。守る必要があるためブルルには命の珠。


■基本選出
リザードン(追い風) + マニューラ(ねこ)


■使用感
正直な話 課題が山積みです。

しかし決して勘違いしないでほしいのが構築が弱い マニューラが弱いということではないのです。

ダブルにおいてチェリムを使う上でこの6体 この技構成がベストであり、その他の選択肢は劣化でしかありません。

次回詳しく述べますが、初手にリザードンを確定で出す構築に欠陥があるのです。




環境的に厳しいリザードンで追い風するため ねこでサポートします。
これで随分と動きやすくなりました。が、いくつか問題が発生します。

まず、相手にガルーラ コケコ(ランドロス)と並べられたときです。

ガルーラにねこします。ヤンキーです。精神力なら負けます。リザにねこされて動けないのだけはさけないといけません。

このとき岩雪崩や強化アイテムなしの10万なら耐えて追い風できるのですが、ひるんだり Z10万が飛んでくると負けます。

なんとか追い風できても次なる試練が待ち受けています。
次ターン熱風 つららで攻撃しますが これらの技はすべて命中不安定です。
つららを冷凍パンチで代用することはできません。決して凍らない低威力パンチでは役割を果たせません。




次にマニューラがグロウパンチのエサでしかありません。きっちり2段階上げさせてしまう友情コンボです。

望みすぎですが、威嚇込みつぶてでランドロスが確定ではありません。

たいした影響ないですが、リザードンマニューラの並びは岩抜群です。









このように課題というには あまりにも大きすぎる問題を抱えている構築ではありますが、

「リザチェリブルル」で「初手リザ確定で追い風していく」構築の完成型 最終結論はこの6体しかありません。


繰り返しますが、「リザチェリブルル」に問題があるのではありません。
「初手リザ確定で追い風していく」ここが問題なのです。

では。

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